【切迫早産管理入院出産編11】いきみのコツと息子誕生の瞬間


こんにちは、てるこまです。

切迫早産で入院した私が、出産に至るまでの経緯を連載形式で記録しています。

過去掲載分は下記のリンクで読めます。

⑥補足、⑨、⑩

陣痛~分娩までの経過を書いています。リアルな表現描写がありますので、苦手な方はご注意いただくか薄眼でご覧ください。

いきみのコツは陣痛とタイミングを合わせること

頸管ゼロで子宮口が5センチ開いた状態で数日過ごしたとか、強靭すぎる私の卵膜。どうやら分娩台の上でその役目を終え、私の知らないところで破水していたようです。卵膜よ、今までありがとう。

さて、いきむことを許可されてからは、お産はトントン拍子で進みました。

どうやら私、いきみがめちゃくちゃうまかったらしくて、いきむ度に周囲から賞賛の声が上がる程。(ほんとに、おぉ〜。パチパチ。って)

初産婦ながら、既にいきみを体得していた私。もはや、前世で相当の出産を積んだとしか思えません。

そんな私が僭越ながら、これから出産を控える方にアドバイスをさせていただくならば、いきむという感覚は、率直に言ってう◯ちを出す感覚に似ています。そう、率直に言って。

明らかに寸前まで出かかっていて、身体も勝手に出そうとしているものを我慢しなければならないことが辛いのです。

だからOKが出てからは、ここぞとばかりに好きなように思い切りいきみました。

痛みが引いているときに息を大きく吸って、痛みのタイミングに合わせて息を止めてお腹に力入れて腹筋で押し出す感じ…でしょうか。力を入れる場所ととタイミングの取り方が上手かったようです。

出産しなければ知らないで一生を終えたであろう、前世から続く今生の特技。「いきみ」。

4回いきんだところで、声がかかりました。

恐れていた会陰切開は意外にもあっけなかった

「赤ちゃんがスムーズに出てくるためにお手伝いさせていただきます。」

定番なのでしょうか、このセリフ。そう、会陰切開です。

「これ、怖いやつだ!」

そう思う間も無く、産科医により麻酔の注射が施され、陣痛のタイミングに合わせてサクッ。

正直、自分で見たことすらないあんな場所に注射とかメスとか、おっかなすぎて耐えられないと思っていましたが、実際のところぜーんぜん。

痛くないどころか、シャーペンの芯でちょっと引っ掻かれた程度?とにかく陣痛のインパクトの方があり過ぎて、麻酔も切開も全く存在感なし。

1回経験したので言えることですが、会陰切開の処置が来たら出産の行程としては、本当に最後の最後。

今となっては、痛みから解放される合図くらいに捉えています。

切開後、1〜2回いきんだところで、「もういきまないでー!はっはっはっと細かく呼吸して下さーい」と指示されました。

その時。

どぅるんっっ!!

息子誕生の瞬間です。

感動よりも安堵。産声からして愛おしい

「今のって…今のどぅるんっていうのが…赤ちゃん?」

出し切った感覚と現状に混乱すること数秒、

「元気な男の子ですよ!」

と、息子が眼前に差し出されました。

息子を視覚で認識した私は驚愕。

あまりの可愛さにびっくり!じゃなくて、

「本当に人間が入ってた…!」

というのが本音でした。

いやいや。

人間以外が出てきちゃったら、それこそとんでもないのですが、小さな小さな赤ちゃんが思った以上に人間過ぎて。指も爪もいっちょ前なんだもん。

どうでも良いですが、私、小さくて精巧なものが大好きなでして。ミニチュアとか、ジオラマとかリーメントの食玩とか大好きなんですよ。

新生児を間近で見るのは息子が初めてでしたが、ちっちゃいのにしっかり人間然としていて、ちっちゃいもの愛好家としてのテンションが上がりました。分娩台の上で。股開きながら。多分胎盤引っ張り出されながら。

しかし。

遅まきながら、産声が聞こえていないことに気づきました。酸素が足りていなかったせいか、赤ちゃんは薄紫色。

低体重…肺の成熟…私の呼吸が下手だったから…

頭の中で瞬時に色々と考え、焦りと不安が芽生え始めた頃、

「みーーーーっ!みーーーーっ!」

遂に息子が産声を上げました。

たぶん、産声を上げるまでにかかった時間は数秒だったかと思いますが、産まれると同時に「おぎゃー!」だと信じ込んでいたものですから…

声が聞こえた時は、心底安心しました。完全に脱力。

そして、なんて可愛いのだろうという思いがむくむくと湧いてきました。

今でもあの産声は世界一可愛かったと思ってます。

みーーーって。可愛すぎるでしょ。

待ちに待った家族との対面

出産した病院の施設では、産後2時間はこのままここで安静にすることになっています。

その間、息子は私の隣にいてくれるようです。親子揃って産後の処置を色々施されながら、私の眼は息子に釘付け。

踵から血液を採取される際、痛かったのか息子がしくしく泣いていて、それがすごく可愛いかった。おむつもぶかぶかで可愛い。顔まで毛だらけで子猿感がすごい。ふさ可愛い。まぁ可愛い可愛い。どうしましょう。

実際のところ息子は、体重2,428g 身長47㎝と、数字的にも可愛かったと言えます。(なにそれ)

ところで、みなさんお気づきとは思いますが、私の初めての出産は家族の立会いなく終わりました。

病院的には夫の立会いOKの施設でしたが、間に合わなかった…んですね。

だって、私が陣痛を感じてから息子が産まれるまでにかかった時間はわずか1時間10分ほどだったのですから。

スピード出産、安産もいいところ。これでは仕事中の夫は間に合うはずもないというもの。

しかしながら、ここは2ヶ月入院していた場所。出産という大舞台において、知らない人はおらず、ある意味とても安心できる環境でした。寂しさとか不安は感じなかったなぁ。

産後も代わる代わるスタッフさんが来てくれて「おめでとう」「頑張ったねー」と、沢山の祝福・労いの言葉を頂きました。

そしてまた、何方かが部屋に来てくれた時のこと、

「まぁまぁ。いいのかしら…私が先に会ってしまって。」

と聞き慣れた声が。

そう。すっかり忘れていましたが、この日は母ひでこが面会に来ていたのです。

そういえばほんの1時間前まで、ひでこが煮た黒豆についてあれこれ聞いていましたっけ。

後から知りましたが、ひでこは、私が内診室に移動した後、そのまま病室で待ち続けていたそうです。

陣痛がきたことは夫や父に知らせてくれたようですが、流石に産まれるのは夜になると思っていたそうな。

まさか、各方面に連絡を取っている間に、娘は母になり、自分はばあばになったなんて…夢にも思わないですよね。

ひでこは申し訳なさそうに、部屋の入り口に立っています。どうやら、夫よりも先に赤ちゃんに対面してしまうことに抵抗があったそうです。

夫はそういうことを気にするタイプではないのと、多分誰か早く私と息子に側に行ってあげて欲しいと言うと思ったので、私が是非息子を見て欲しいと伝えると嬉しそうに会ってくれました。

自分の大切な人に赤ちゃんを会わせることができる、これもとても嬉しいことですね。我が子を笑顔で見つめてくれる人がいるのは、想像以上にに幸せな光景でした。

そんな母の姿を見ていると、夫がこの子をどんな風に見つめるのか、その様子を早く見たいなと思い始めました。

次回、やっとやっと、夫が息子に出会えます。

余談だけど、赤ちゃんが殆ど出切ったところでいきむと、赤ちゃんが吹っ飛ぶときいたことが聞いたことがありました。そんな土壇場で全力いきみから、いきまないで小刻みな呼吸なんて切り替えられるのかと心配していましたが、なんとかなるものです。

息子を吹っ飛ばさずに済みました。

本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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