自意識過剰な私が美容室に行くとこうなる。雑誌・マスク、色々あるよね

日常の些末な出来事

遂に最後のひと月になった2020年、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

てるこま
てるこま

新年を前に髪を整えようという方も多い季節ですね。

私、美容室って好きなんです。
日頃、boysのお世話に明け暮れていますので、誰かに髪を整えて貰えるというのは、とても心癒されます。だからシャンプーの時間なんて本当に好き。
しかし残念なことに、そんな大好きな場所において、時折気まずさに苛まれることがあるのです。
いつも通りなんの解決策もありませんが、美容室での気まずいエピソードにお付き合いいただけますと嬉しいです。

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美容室で雑誌を受け取る時の気まずさ

先日、このような記事を目にしました。

“私ってこう見えてるの?”と思うけど…美容師も悩んでいる「客の前にどの雑誌置くか問題」 | 文春オンライン
美容院で目の前に置かれた雑誌を見て「私より読者年齢が上の雑誌を置かれてちょっとショックだった」「私ってこんな風に見えてる?」といった経験のある方も少なくないのではないでしょうか。 そうした美容室での雑…

記事には、美容室で用意される雑誌はどのように選出されているのか、ということが書かれています。確かにあの雑誌は、何をポイントに選ばれているのか気になるところ。

美容室で差し出される雑誌って、つい自分のパブリックイメージを重ねてしまうんですよね。それで、着席と同時に気まずくなるのは私だけでしょうか。

おいぬさん
おいぬさん

自意識過剰か。

てるこま
てるこま

ええ、過剰ですよ。どんな雑誌が出てくるのか、いつも気にしてますよ

しかしながら、美容師さんだって雑誌選びは気の重い作業なのかもしれません。

美容師さんは美のプロであり、雑誌のコーディネーターではありません。外見だけでお客さんの雑誌の好みを判断するのは、恐らく至難の業でしょう。

私にしても、ファッション誌は疲れちゃうからオレンジページを読みたいなぁという、見た目ではわからない要望を抱えています。

更に悪いことには自分から希望は言えないので、差し出されたファッション誌を前に心中は、用意してくださったことへの感謝半分、散髪中の通過儀礼半分というところ。

なんとなくページを弄ってみるものの、内容はまったく頭に入っていないことがほとんどです。

しかし一度だけ、目の前に出された雑誌に、気まずさを吹き飛ばすほどの衝撃的を受けたがあるのです。

美容室で謎の1up。あの有名誌に初めて触れました

あれは遂に30代に突入した暑い夏の日のことでした。

「どちらになさいますか?」

美容師さんが笑顔で差し出した雑誌は、お姉さま向け総合情報誌の金字塔。誰しも一度は電車の中刷りで見たことのある、あの雑誌だったのです。

てるこま
てるこま

ウルトラセブンみたいな誌名のあの女性誌ね。

おいぬさん
おいぬさん

oh…

しかも4冊も用意してくださり、もう選り取り見取り。どちらどころか、どれをとってもセブン状態。

「さっ30代って、こういう世界なんですかっ⁈」と、気まずいどころかパニックを起こしそうな気持ちを抑え、平静を装う私。

こうなりゃセブンやむなしじゃと、最も初心者向けに見えた、国民的アイドルが表紙の一冊をチョイスしました。

おいぬさん
おいぬさん

借りたんだ⁈

てるこま
てるこま

もう、断れなくて。

おいぬさん
おいぬさん

読んだの?

てるこま
てるこま

読んだよ。それはそれはスキャンダラスでございましたわよ

教訓:背伸びしない美容室を選びましょう

とまぁ、思いがけず大人の階段を上ってしまった私ですが、この極端な事例は、私・お客側が美容室の選択を誤ったから起きた出来事でしょう。(と、思いたい。)

弁解すると、それは引っ越したばかりの土地で、口コミもなにも確認せずにネット予約した美容室でした。

当日、地図を頼りに現地に向かうと、そこには「美容室」でも「ヘアサロン」でもない、「パーマ屋さん」な店舗が建っています。

これはどうしたものかと立ち尽くすこと数秒。私の存在に気付いた美容師さんのガラス越しの激しい手招きに、意を決して入店した、という経緯があるのです。

そこで着席と同時に例の雑誌を勧められ、出来上がった髪型が…

てるこま
てるこま

美川憲一。

おいぬさん
おいぬさん

アシメショート、オーダーしたんだっけ。

やはり餅は餅屋。パーマ屋さんには、パーマ屋さんの雑誌・髪型、客層があるのです。

ふらりとやって来た若輩中年に、パーマ屋さんもさぞや困惑したことでしょう。パーマ屋さんがしてくれたサービスは、私を1人のお客として捉えたものであり、そこに他意はないのです。

その後私は、少々時間はかかりましたが、託児サービス有り・雑誌ではなくタブレット貸出の、今の私に合った美容室に落ち着くことができたのです。

新たな気まずさの足音を感じる日々

かくして、安住の美容室を得たかに思えた私ですが、どうもこの身が新たな脅威に晒されている気がします。

それは、マスク。

実は、今通っているのはコロナ渦中に辿り着いた美容室。入店に当たってはもちろんのこと、施術中もマスクを着用しています。パーマをかける際には、医療用テープで直接顔にマスクを固定するほど徹底した感染防止策。

おいぬさん
おいぬさん

今の世の中なら安心・安全な対策だと思うけどなー。何が怖いの?マスクしていると息苦しくなっちゃうから?気持ち悪くなっちゃいそうなの?

てるこま
てるこま

……顔が隠れているから。

おいぬさん
おいぬさん

へ?どういうこと?

先述のとおり、このご時世にたどり着いた美容室ですから、私の顔はずっとマスクで隠れたまま。つまり、担当美容師さんにさえ、全顔面を披露したことがないのです。

考えてみると美容室とは、顔をさらけ出すシーンの多い場所です。

シャンプー後はタオルで髪を包み、フェイスラインまでくっきり。顔が「顔面ですっ!!」とばかりに主張してくる。ふと正面を向けば、鏡の中の自分と視線がぶつかります。自分なのに気まずい瞬間です。

「己の顔面との対峙率」が異常に高い場所、美容室。

そして私は、自分の顔は嫌いじゃないけど常にまじまじ見たくもないタイプ。ですから、マスクによって顔面対峙率が緩和されている今の美容室の状態は、心落ち着くのです。

おいぬさん
おいぬさん

なるほどねー。顔を隠していられるなら良いんじゃないの?

てるこま
てるこま

顔を隠しているのは気が休まるけど、隠していることの弊害ってあるでしょ?

おいぬさん
おいぬさん

なに…?

てるこま
てるこま

美容室って、顔も情報っていうか資料の一部でしょ?だからこそ、隠したままなのがね…

全ての美容師さんがそうかはわかりませんが、似合う髪型を導き出すためには、髪質だけでなく骨格やパーツ配置といったことも必要な情報だそうですね。

私が利用するメニューも、骨格矯正カットなるネーミングです。

では、顔の輪郭がほとんど隠れている今、美容師さんは限られた情報から私の顔を推察して施術しているってこと…になるのでしょうか。では、いつか素顔で入店するとき「あ。そっち系の顔だったんですね。」ってなっちゃうんじゃなかろうか。

てるこま
てるこま

私の顔面が予想外なばっかりに。

おいぬさん
おいぬさん

気まずさの先取り、よしなって…。

美容師さんは、とても礼儀正しく常識的な方です。

例え私の顔が予想と違っても、残念がるどころか決して表情には出さないでしょう。というか、その心中で何を思おうが自由なことです。でも、素顔で対面する瞬間がなんとなーく気まずいんですよねぇ。

マスク入店の回数を重ねるほど、未だ披露していない全顔面を解放することへの心理的ハードルが高くなるのです。

何も包み隠す必要のない、凡庸な拵えの我が顔面。それだけに騙し騙しお世話になっているような、いつか爆ぜる時限爆弾を抱えているような気がします。「晴れて」マスクなしで施術を受けられる日が、そんなしょうもない理由でどよーんと気が重い。

てるこま
てるこま

決して勿体ぶっているわけではないのに。満を辞して公開みたいになっちゃうじゃん。はずかしいよー!

おいぬさん
おいぬさん

感染症対策なんだからしかたないでしょ。それに、誰もなにも期待してないよ…。

自意識過剰な私と美容室の相性について考える

私が美容室のあれやこれやに気まずさを感じてしまう原因は、私の中にあるのでしょう。

てるこま
てるこま

おいぬさんに言われなくてもわかってるよ。自意識過剰ってやつです。

そう、美容室のシステムや社会背景は関係ないようです。続々と浮上してくる問題は、私が他者の視線を気にするが故のこと。

おいぬさん
おいぬさん

気の持ち様!

てるこま
てるこま

おいぬさん。スパルタな物言いしないで

美容室で髪を綺麗にしてもらうこと自体は、心もすっきりするし大好きです。

ただ私の場合、普段は見ないフリしてる自意識過剰な自分がめちゃくちゃ顔を出してくるのも、また美容室。好きなのにハラハラする不思議な場所です。

てるこま
てるこま

そういう感情の起伏も経験できるところも、好きなのかもなーなんて思う自分もいますが。

と、ここまで全く持って美容室に行きたくならない文を書き乱してしまいましたが、髪を切るという行為は精神的デトックス効果が高いと聞いたこともあります。

皆さまも、2020年を締めくくる前に、美容室に足を運んではいかがでしょうか?

おいぬさん
おいぬさん

これ読んだら行きづらくなちゃうでしょ…。

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