【切迫早産管理入院】気付けば最古参。同室の皆さんのおはなし。

切迫早産管理入院体験記

こんにちは。

春服に困っています、てるこまです。

 

お久しぶりの管理入院体験記。

 

長ーく入院しているうちに、ルームメイト達も入れ替わり入院10日目を迎える頃には、大部屋の最古参に。

 

挨拶程度の仲の方、おしゃべりできた方、私が勝手に慕っていた方等など…

 

縁あって同室になった方々のお話しです。

 

韓流大好き2児のママ

トップバッターは、高校生と小学生のお子さんを持つママさん。

 

タイトル通り、韓流ドラマが大好きで、タブレットでドラマ鑑賞を楽しんでいました。(韓流ドラマっていうと、未だに冬のソナタ、メガネと雪のイメージ。)

 

言うなれば幼馴染のおばちゃんのようなとっても気さくな雰囲気で、

『私も1人目の時、切迫で入院してたのよー!でも、2人目は入院せずに済んだの。あなたも今回たまたまだよー!』

といった励ましの言葉をかけてくれるのもこの方。

 

お見舞いに来たお嬢さまが帰ったあとも、

『あなたの赤ちゃんも15年経てば、いっちょ前に生意気になるわよっ。妊娠中の出来事なんて関係ないない。』

と、言ってくれる。

 

カラッとした雰囲気なので、自分が入院している理由なんかも気兼ねなく話せ、元気を貰えました。明るいお節介に感謝。

 

入院先の病院は、産婦さんのみ母子同室で、他の患者さんは大部屋。

 

妊婦さんだけではなく、婦人科系の患者さんも多くいたので、話題が分散されて良かったです。

妊婦さんしか居なかったら、赤ちゃんのことや週数のことなど気になり過ぎたかもしれません。

 

韓流ママさんは、とにかく上げ膳下げ膳、掃除もしなくて良いなんて!とニコニコ。

 

ポジティブな人の存在ってありがたいよなーと思う。

孤独な入院生活でも、ママさんの元気な声が聞こえると気持ちが明るくなりました。

 

ただ、彼女が唯一不機嫌になるのは、ご主人が洗濯物を持ってきた時。

ぐちゃぐちゃ、しわしわ、生乾きという三拍子揃った結果には閉口していました。

 

それ以来、我が夫に洗濯トレーニングをすべきか考えております。

病院の主 有名ご夫婦

韓流ママさんの少し後から、私のいる大部屋にベッドごと移ってきた女性。

 

この病院の他の科を転々としながら、入院継続日数は1年以上。

もはや主ですね。

 

そして、とってもおしゃべりな方で、何故だろう…韓流ママさんのおしゃべりはなんとも思わないのに、この人のおしゃべりはちょっと…。

うん。うるさい。

 

話す相手がいなくても、他の科での入院エピソードをずっとしゃべっている。

更には、『この部屋、雰囲気悪くない?』と言って、BGMを流してくれるサービス精神。(まさかのEXILEーー!)

 

彼女はご主人も入院患者さんで、毎日病院のスタッフに車椅子を押してもらってご主人がお見舞いに来ていました。

 

そのご主人がまた癖のある方で…。自分で車椅子押して新生児室入ろうとしたり。(新生児室はママしか入室NG)

 

遂にはご主人と韓流ママさんと、トラブってしまうのです。

 

ご主人と韓流ママがトラブルに…

 

ベッドが向かい合わせの位置になった主さんと韓流ママさんは年齢が近いこともあって、直ぐに打ち解けていました。

 

だから、主さんが構ってほしくて大きな声で独り言←ママさんが『どうしたのー?』と返事してあげる流れが出来上がったんですけどね。

 

ある日の夕食どき、主さんのご主人も一緒に食事することになり、主さん・ご主人・ママさんで、仲良くおしゃべり。

 

ママさんが、お気に入りの韓流ドラマのシーンを語り出したその時。

 

『あなた、韓国がどんな国か知った上で、そういうドラマを観ているんですか?』byヌッシー夫。

 

凍りつく大部屋。

 

その後も韓国の悪口をくどくど語り続けるヌッシー夫。

ママさんは、『私はただ、ドラマが面白くて見てただけなんで…』とかわそうとするも、くどくどねちねち。

 

残念ながら、ヌッシーとママさんはその後少しよそよそしくなってしまいました。

 

うるさいと思っていても、だれかの会話がある方がいいなぁと部外者ながらおもうてるこま。(でも自分からは話しかけない)

 

ヌッシーは婦人科の治療がひと段落し、元いた脳外科の病棟に戻る時、『うるさくして悪かったわね。元気な赤ちゃん産んでね』と声をかけてくれました。

 

ありがとう。ヌッシー。

いつからヌッシーと呼んで慕っていたよ…。

頑張り屋のペルー人女性

時系列が前後しますが、私が入院して3日ほど経った頃、隣のベッドに入院してきたペルー人の若い女性。

 

お腹の痛みを抱えながら、日本の工場で働いていた彼女。

不調を必死に隠していた彼女を、異変に気付いたパートリーダーのおばちゃんが無理矢理受診させて、入院に至ったそうです。

 

なんでそんなプライベートな事知っているのかというと、

『この子日本のことあんまりわからないから、迷惑かけると思うけど、色々教えてやって。』

と、これまでの経緯を全部おばちゃんが私に話してくれたから。

 

愛すべきおばちゃんのお節介。

異国に来て、自分のために一生懸命になってくれる人がいるなんて、きっとこの娘は本当に頑張り屋なのでしょう。

その懸命な姿にこちらこそ、教わることがあるというものです。

 

食事の配膳の時も、看護師さんに『アリガトウ』と言っていました。

その礼儀正しさに、こちらまでジーン。少し経つと、カーテン越しに私に声をかけている様子。

 

何かあったかなと思い、カーテンを開けると、すでに完食したお皿を指差している彼女の姿が。

 

『オカワリ、ジユウ?』

 

(食べるの早ーーっ!そして、意外な日本語ーー!)

 

(………)

 

「病院はおかわりできないけど、ご飯を増やしてもらうことができますよ。」

 

教えてあげられることがあって良かったです。

 

患者さんかと思ったら元スタッフだった

入院生活も終盤に差し掛かった35週のある日、同じくらいの妊娠週数の妊婦さんが、切迫早産のため入院してきました。

 

テキパキと身辺を整えた彼女。入院に関する説明をするために、やってきた看護師さんがカーテンを開けるやいなや、

 

『いいいい飯島さんーー?!(仮名)』

 

『どうもー。お久しぶりです。(照)』

 

なんと彼女、数年前までこの病院のしかもGCU配属の看護師さんで、更にはお母さんもこの病院の現役看護師さん!

 

元同僚の里帰り出産&管理入院に沸き立つ病棟。

噂を聞きつけて、他の科からも看護師さんたちがお見舞いに来ていました。

 

点滴ポンプがエラーになっても、自分でささっと処理してアラームを止めてしまうのはさすが。

 

同じく切迫妊婦ということで、朝晩挨拶を交わす程度にはなりました。

彼女は1度退院し、私はそのまま出産したという結果。

 

予定日は数日の差でしたが、結局子供のお誕生日は1ヶ月近く差ができました。

 

濃ゆーい皆さんからもらえる元気

入院翌日に退院していく患者さんもいましたが、皆さん長くても1週間程度の入院。

 

そんなサイクルのため、2ヶ月以上入院した私は、なかなか多くの患者さんと病室を共にしました。

 

何故かみんな濃ゆーい。

 

今回書いた他にも、認知者のシスターや絶対ご飯を食べないおばあちゃん、大相撲大好きお姉さんなど…

みんなそれぞれ個性的。

 

詳しくは書きませんが、旦那さんが無理矢理奥さんを退院させて行ったこともあったなぁ。

 

私が入院している間に1度退院して、出産で入院に戻ってきた元切迫妊婦さんからは、『まだ、いたんですね!』と声をかけてもらいました。

 

そう、切迫妊婦は入院を継続していることが順調の証明だったりするのです。

 

そして、退院してた間の病棟の様子を聞かれる。まるで牢名主ですね。

 

自分でもよそ様のことをよく覚えてるよなーと思いますが、下品な話し、人間観察こそ娯楽の1つだったと思います。

ゲスいですね。

 

恐らく私も、いつも泣いてる泣き妊婦として皆さんに認識されていたのではないかなぁと思います。

 

カーテン全開にして、がっつりコミュニケーションを取れればいいのかもしれないけれど、こっそり観察して心の中で共感、応援する。人見知りにはこの距離がちょうどいいのだ。

 

長くなりましたが、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

最後に…

毎年着るものがない。去年裸で過ごしていたわけではないのに、着るものがない。

 

春って何着ればいーのでしょうか。

 

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