妊娠中の入院は突然に…!!【切迫早産体験記】

切迫早産管理入院体験記

『妊娠中はいつ入院になってもいいように、入院セットを準備しておきましょう。』

 

このセリフ、妊婦さんであれば一度は耳にしたり、目にする機会がありますよね?
私もそうでした。
 
当時の私は、無事に里帰りしてしばらく実家でのんびり過ごして、実家の母が身近にいる安心安全な環境の中、陣痛が起こって出産!!
そんな穏やかなマタニティライフを思い描いていたのです。
これは、そんな私に突然起こった管理入院から、息子に出会うまでの体験記です。
 

いつもの健診から一転。気付けば救急車に!

私が入院することになったのは、安定期も過ぎた妊娠28週の時でした。

ちょうど妊婦健診の日に、何気なく担当の産科医(以下“先生”とします)に、

 

「最近お腹が張るんですよね。横になっていれば時期治るんですけど。」

 

と伝えたところ、内診をすることになりました。

その結果、子宮頸管が2.5センチを切っているため、入院しましょうと言われました。

 

内診台での会話の流れで、さらっと【入院】というワードが出てきました。あまりにも自然で、一瞬聞き流してしまいになりながらも、

 

てるこま:「では、入院の準備をしに一度自宅に戻ります。」

 

先生:「自宅には戻らないでください。必要なものはご家族にお願いしてください。

今の週数、もしも産まれてしまっても、この病院では対処することができないので設備の整っている病院に転院してもらいます

転院先が決まるまで、当病院で待機してください。」

 

そして私は瞬く間に、この先長い付き合いになる点滴とモニターをお腹につけられ、あれよあれよという間もなく、救急車に乗り、転院先の病院へと向かいました。

 

緊急入院!準備できていたこと。できていなかったこと。

まさに緊急入院。皆さんが私と、お腹の赤ちゃんのためにバタバタと動いてくださっている中、当の本人は全くついていけていませんでした。

 

急展開な状況でも、家族への連絡や必要なものも用意はしなければなりません。

せめてこれだけでもやっておけばよかったこと、逆に日頃やっていてよかったことなど、記しておきます。

準備できていなかったこと

いわゆる【入院セット】です。

冒頭にもあるとおり、それまでに聞いたことはあったのです。じゃあ、なんで準備しなかったのか?

 

陣痛っていつ来るのかわからないから、そのための言葉なんだろうなぁ~

 

敢えて、理由を挙げればこれでしょうか?

わかってます。ひどいですよね。『陣痛っていつ来るのかわかんな~い』て。今思えば、自分と何よりお腹の赤ちゃんのことなのに、なんて他人事に構えていたのだと反省します。

 

あとは一応、里帰り予定だったので、里帰りしてから準備しよっかなっと考えていました。

 

妊娠中、元気であってもせめて、一泊分の宿泊セット(替えの下着や洗顔用品)だけでも常備しておくべきだったなぁと思っています。

準備できていたもの

準備…というよりは、日頃から行っていたことですが、家族の連絡先・予定把握。これはやっててよかったと思いました!そして、今日は妊婦健診の日なんだ~と周囲に伝えていたことも!

 

もちろん、夫や両親の連絡先は把握していました。ただ、夫は仕事中はプライベートのスマホを見ない人なので…。

しかも、入院が決まった日は出張でしたので、何が何でも連絡と取りたかった私は会社から支給されていた営業用の携帯に連絡を入れました。もちろん、ルール違反なのはわかります。でも履歴を残しておいたことで、夫は何かあったと気付き、こちらにコールバックをくれました。

 

また、実家では祖母が転院する日で、母もバタついておりました。やはり、携帯の履歴を確認してコールバックしてくれました。

 

私が妊娠中ということはもちろんありますが、皆がすぐにコールバックしてくれたのは妊婦健診の日と知っていたからだと思います。私からの着信履歴を見て、妊婦健診で何かあったな!とわかったそうです。

 

全員がばらばらの県にいたので、直ぐに集合はかないませんでしたが入院を告知されてから一時間以内には、現状と直近の予定を確認しあうことができました。

 

夫の営業用携帯の番号を知らなかったら…義実家の家電に連絡→義両親が夫が気付くまで連絡となっていたのかな…

 

家族がそろってわかった現状

さて、救急車で転院先の病院へと搬送された私。点滴による副作用で、動機・めまい・ほてり・震えが収まりません。

 

転院先でもう一度内診をし、入院の手続き(アレルギーなど口頭確認)を行っているうちに夫が到着しました。先生から、私の身体の状態と赤ちゃんの状態を説明してもらい、病室へ移動。

そしてその頃、両親も駆けつけてくれました。

 

皆がそろって、この病院は自宅から高速で1時間・実家からは3時間かかる場所にあるということがわかりました。

 

入院生活の始まりと同時に、夫の一人暮らしに。この日から、私たち夫婦の切迫早産との戦いが始まったのです。

 

妊婦健診。どんな些細なことでも先生に言ってみよう

入院生活は正直辛かった…!!
アクティブに活動している妊婦さんにコンプレックスを感じたこともありました。どーしても、実家に帰りたい。何度もそう思いました。
でも、一方で入院できたことはなんて幸運なことだったのだろうとも思うのです
「最近お腹が張るんです。」
健診時の私の何気ない一言で、本来予定に無かった内診をし、子宮頸管長の短縮に気付いてもらえました。
週末には、他県での結婚式に出席する予定もあり、もちろん行く気満々でした!
実は、この日の健診で里帰り出産予定の病院への紹介状をもらうことになっていました…
 
でも、どんなに楽しみな予定があろうとも、お腹の赤ちゃんの無事には変えられません。
 
なんとなく気になっていること、神経質になっているだけなんじゃないかと思ったとしても、こちらから聞いてみないことには、診察もしてもらえません。
 
妊娠中にやりたかったことや、行きたかった場所はいくつかあきらめましたが、何よりも設備の整った安全な環境に身を置けて良かったと思っています。
 
赤ちゃんを守るきっかけを作るのはお母さん自身。あの時、先生に相談してみてよかったなと思っています。