こんにちは、てるこまです。
切迫早産といえばの、持続点滴。今日はその経験と対処法について書こうと思います。
目次
切迫早産で入院。点滴との密な日々がスタート
切迫早産と診断されて早速、〝リトドリン〟という張り止めの薬とのお付き合いが始まりました。
それも、針は刺しっぱなしで薬のバッグだけ交換する〝持続点滴〟という、かな〜り密なお付き合い。寝ても覚めてもいつもそこには点滴さんの姿が。
もちろん、衛生面や血管の消耗を考慮して針の刺し替えはあります。
私の入院先では最長1週間で刺し替え。
本来であれば3日くらいで交換するんだけど、切迫の患者さんは特別に1週間なんですよ。
血管、とっとかなきゃね!
当初看護師さんからも、『入院長引くからそのつもりでよろしく!』といった内容の説明がちゃんとありました。
はーい。よろしくお願いします。
(まぁ私2週間くらいで退院するからなー。)←後にこの自信は打ち破られ産むまで入院する
とにかく。
昼も夜も、ご飯の時もトイレも富める時も病める時も、ていうか後からめちゃくちゃ病むけど、私・赤ちゃん・点滴は常にワンセットな日々が始まりました。
何かとストレス溜まる点滴
産まれて初めて点滴をしてまず思うのは、腕に針が刺さったままというのは、想像以上にストレス。
痛い…
もちろん針が刺さっているのですから、痛いというのは仕方がないことです。
激痛ではないけれど、〝違和感〟というには存在感があり過ぎる痛みが常にあります。
どうやらリトドリン点滴には太めの針を使うそうで、この痛みには結局最後まで慣れることはありませんでした。
そして次に厄介なのは、自由を奪われること!
前述のとおり、赤ちゃんと点滴と私はいつだって一緒。
【薬のバッグ・ポンプ・キャスター・ルート(薬が通る管)】これら全部ひっくるめて点滴としますが、ただでさえお腹の大きい妊婦が体側になにやらガラガラ転がしているのは前後左右で何となくかさ張る。
キャスターのお陰でベッドから移動はできるのですが、ポンプは充電式なので30分以内に戻らないと行けません。
安静指示されている人には、上手いシステムですよ。ちょっと長めのウルトラマンのようなものです。
限られた時間内でシャワーや(ドライヤー含む)、診察を済ませなければなりません。
ストレスフルな日々を加速させるポンプの存在
ところで、投薬のスピードをコントロールしているポンプ。
こちら、とても優秀な機械で様々な異常を繊細に完治して教えてくれます。
まず、針が刺さっている方の腕を曲げると血管の中でうまく薬が進んでいかないようで、詰まり・漏れと判断され、アラームが鳴り響きます。
起きてる時はなるべく意識していますが、寝ている時はうっかり腕を曲げてて、深夜にけたたましいアラームを響かせる私の点滴さん。
他にも寝相が悪く、管にに乗って鳴らし、キャスターで轢いて鳴らし、管が絡まって鳴らし…。
同室の皆さん、うるさくてすみません。
管はまっすぐだし、腕も曲げてない!じゃあなんで鳴ってるの!
って時は、薬が無くなってたり。
とにかく、点滴様が厳しくて常に何か音を発していました。
ただでさえ、煩わしい点滴なのに必死に気を使う日々。
血管を守ろう!心がけていたこと
点滴の針は定期的に刺し替えると前述のとおりですが、今の針を少しでも長く保たせるために当時は必死でした。
針刺す時が痛くて嫌なのはもちろん、何回も刺し替えているうちに刺すポイントがなくなってくるのです。
やはり、薬を落とし続けると血管も脆くなりだんだんと受け付けなく?なっていく感じがありました。
せっかく刺したのにクスリが馴染んで行かないから、刺し直す。さっき刺した時の我慢とは…。
なので、この針を少しでも長く守るにはどうしたらいいだろう。。。
入院中は常にそんなことを考えていました。
具体的にやっていたこと
✔ なるべく腕は曲げない。
✔ 痛くなったら温めてみる。
✔ チューブの遊びを長くしない。
上記の3つを意識していました。
特に一つ目は個人的に重要なポイントで、針に対して真っ直ぐになるような腕の角度をキープ。針に腕を沿わせるイメージです。
刺し替え完了後は少~しずつ腕を動かして痛くない角度を模索。見つけたら、しばらくその角度に腕を固定します。
こうすることにより、血管に対して針が無理の無い角度で刺さっている状態を作れるので、刺入部の負担が少ない。変な角度にすると、痛いだけでなく刺入部の皮膚が緩んで出血や漏れの原因になっていました。
但し、針にとっていい角度=腕にとって自然な角度では無いことが多いので、腕が疲れること多し。
一見めんどくさいことこの上ない作業ですが、そこは時間は売るほどある入院生活。大切なネタのひとつとして真剣に取り組んでいました。
次の『温め作戦』。
針の痛みが刺し替えの理由になることもあります。
しかしながら、少しでも血管を温存するためになるべく刺し替えたくないところです。
ですから痛みを逃す方法を知っておくことはとっても重要。
そこで簡単にできるのが温めです。
布団から手が出ないようにしておけば良いくらいの温度です。
温めると痛みが和らぐことが多かったので、常に布団をかけていました。
特に刺し替えた直後はジンジン痛むので、よーく温めて針を固定させるためになるべく動かさない。
そーっと痛くない角度を見つけたら布団をかけてキープ。
痒みを感じるときは、逆に冷やすことが効果的でした。看護師さんに言えば、アイスノンなど貸してもらえましたよ。
そして最後、チューブの長さ。
絡まることはもちろん避けたいのですが、布団の摩擦などで刺入部が動き、これも漏れの原因になります。
ポンプのストッパーでチューブの長さは調整できますので、気になるときは看護師さんに短くしてもらいました!
それでも、限界はやってくる
私はとてもありがたいことに血管の質が良いらしく、努力の甲斐あり、だいたいの針が1週間保ちました。
針は限界まで保つものだと思っていましたが、周りの様子を見ると刺し替えの翌日には刺し替えている人もいたりで、とても痛々しく気の毒に感じたものです。
看護師さんたちからも賞賛の言葉をいただき、血管には自信があります!
特に今後活かす場面ないですけどね。
しかし、それも35週までの話し。
36週を迎えた途端に、血管が悲鳴を上げ始めました。
それまでは、週一回の刺し替えだったのに、保って3日に。
刺し替えの度の痛みは仕方ないとして、血管のストックが気になるところ。もう刺すとこないよーとなって、最終手首にぶすっと。
これは痛かったです。つねに痛いし気になるし、手首って曲がるところだから、アラームもよくなるし…
ベッドから起き上がる時に、忘れて手をつき、痛さに飛び上がりました。
因みに、肘の内側、ゴリゴリした骨の近くが刺す時と刺した後も痛みが少なく、針もずれにくく穴場でした。
当時の針の跡は、今も腕に薄っすらと残っています。
この跡を眺めると、よく頑張ったよ、自分。と思わずにはいられません。